保育園も、これから競争の時代に突入すると考えています。一昔前のように原則市町村か社会福祉法人しか保育所を設置できなかった状況とは異なり、現在では、度重なる規制緩和で営利企業も参入するようになってきました。昨今、SNSで注目を集めている #てぃ先生 も、今は待機児童問題で保育園に選ばれる子育て世帯が多くいるが、これらは保育園を選ぶ時代がくるとおっしゃられていて、確かにそうだなと深く共感致しました。
現在、大阪市で保育士として転職活動中の私ですが、次の就職先は長く勤めて行きたいと考えていますので、淘汰されない保育園の選び方についてアドバイスを頂けないでしょうか、よろしくお願い致します。

間違いなく到来する“保育園が保護者から選ばれる時代”

 

生存競争に淘汰されない保育園とは?

難しい質問ですね。

資産や経営状態、地域における評価、地域の人口密度、地域の将来の発展に対する展望などなど、列挙すればキリがなくなるほどチェックポイントは多いのではないでしょうか。

 

その中で私がとても重要だと思うことを、本日はお伝えしていきたいと思います。

 

揺るがない保育理念と時代に適応した柔軟な保育実践

 

それは、“未来の子育て世帯にも共感される保育理念を持ち、その保育園の運営においては、時代に則して変化することができる柔軟な発想があるかどうか”、ということです。

 

もう少し端的に言えば、揺るがない保育理念と時代に適応した柔軟な保育実践ということでしょう。

特に後段の柔軟な発想というところが、今後の保育園の運営には大切になるように感じています。

ともすれば、前例踏襲、横並び、伝統の固執が称揚され、どんなことに対しても変化を受け容れようとしない傾向の強い保育業界ですが、その保育園を取り巻く、時代、コミュニティ、こどもたち、子育て中の親、テクノロジーは、めまぐるしいスピードで変化しています。

その変化する環境の中で保育園だけが不変であっていいはずはありません。

 

社会の変化に即応できない取り残された保育園は、早晩、先に進んだ保護者たちから支持されなくなるのではないでしょうか。

 

“Change to change(変化するために変化する)は最悪

 

では、何でもかんでも変化させればよいのでしょうか。

当然答えはNoです。

変化することそれ自体に価値を見出してしまうと、社会は混沌とするだけで、守るべき大事なものが何もなくなてしまうでしょう。

 

“Change to conserve(守るために変化する)こそが大切

 

“change to change”ではなく”change to conserve”が大切だと考えています。

“変化するために変わる”のではなく、“大切な何かを守るために変化する”という考え方が重要ではないでしょうか。

今回のことに関して言えば、“目まぐるしく変わり続ける環境や社会の中で、保育園運営の根幹となる保育理念を守り・生かすために、自分たちが変化する勇気を持つ”ことだと言えるでしょう。

 

そういう点でいうと、10年前、20年前とまったく同じやりかたで、一切変化していない保育園は危険信号と考えてよいのではないでしょうか。

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