保育という仕事は好きなのに、続けられない!
保育士によくみられるこの現象は、一体何故おこるのでしょうか。

・過重労働
・持ち帰り仕事
・長時間拘束

政府が、ブラック保育園を規制する法律を作れば、なくなるのでしょうか?

私は、保育士であるあなたがキーパーソンだと思っています。

保育士さんがキラキラ輝きながら、働き続けるために

好きな保育士を続けていけない人が多すぎる現実

 

「子どもの成長を支援する仕事がやりたいのですが、保育士以外でそんな仕事はないものでしょうか?」

 

「保育士を辞めて、他の職種に変わるキャリアチャンジを考えています。保育士の仕事は大好きなんですが…」

 

「子どもの笑顔に囲まれて仕事をするって、とっても素敵なことなんです。好きなことを仕事にはできないのでしょうか。やはり趣味にとどめないといけないのですか?」

 

長年、保育士の転職サポートをおこなっていると、上記のような質問や思いをぶつけられることが、しばしばあります。

 

保育士の勤務実態は、結婚・出産からの両立を許さない

 

そのような思いを吐露される保育士さんは一様に、保育士という仕事に大きなやりがいを持ち、自身の天職と捉えておられるのですが、生涯続けていくには、勤務条件的に無理があるということで、キャリアチャンジを考えておられます。

 

では、どのような勤務条件が、天職と思える仕事の継続を阻止しているのでしょうか?

それは、早朝出勤や、持ち帰り仕事、休憩も取れないような過重な業務量が代表的な理由と言えるでしょう。

 

独身であれば、自分の時間を犠牲にして、そのような働き方にコミットすることも可能であったのでしょうが、結婚や出産というライフイベントを機に、保育士を継続することが困難になるケースが多発します。

 

保育士に自己犠牲は必要か?

 

はたして、このように自身を犠牲にしながら働くことができなくなった保育士が、保育士として働き続けていけない現状は、仕方のないことなのでしょうか?

 

「担任をしているクラスの子どもたちが、安全に過ごしているか分からない状況で、ゆっくりリラックスして休憩も取っていられないし…」

 

「子どもが保育園にいてる間は、事務仕事なんかできないし、かといって、毎月楽しみにしている保護者のためにも、お便りを出さない訳にはいかないし、仕方がないと思う」

 

「基本的に保育園に預けるご家庭は、両親とも働いている訳なので、早朝に保育園を開けておかないといけない訳で。であれば保育士が早朝に出勤しないといけないことになるので、やっぱりしょうがない」

 

保育士として働く皆様は、上のような考えで、ライフイベントで保育士を辞めざるを得ない現状に肯定をしているように感じます。

 

保育士を苦しめているのは、保育士自身かもしれない

 

しかし、本当にそれでいいのでしょうか?

昔から、そのようにやってきたので、今も同じように働かないといけないものでしょうか?

結婚や出産をすれば、好きな仕事を諦めないといけない現状は、普通のことなのでしょうか?

本当に保育士の自己犠牲がなければ、保育園は運営できないのでしょうか?

 

私は、そのようには思いません。

 

私は、結婚・出産というライフイベントを経験した後も、保育士として働き続けるようになることが、当たり前であると考えています。

 

現状の黙認が、保育園・保育業界をミスリード

 

では、なぜそうなっていないのでしょうか?

結論から申し上げれば、保育士の皆様がこの現状を肯定しているからだと思います。

 

・勤務時間に処理できないのがおかしいのだから、家に持ってかえってやるのは、当たり前

・子どもの安全が第一なので、休憩も子どもと一緒に取るのは当たり前

・担任を持っているのだから、自分の家庭より、クラス運営を優先するのは当然

 

これって保育園にとって都合の良い意見ですよね。

しかし、いつしか働く保育士もそれを当然と捉えるようになってしまっています。

 

その結果、自己犠牲を強いる保育園に働き続けることにより、またそのような保育園に応募することにより、その働かせ方でも保育士は採用できるのだから、改善の必要性はない、という間違ったサインを保育園に送ってしまうのです。

 

・仕事は、保育園でするもの

・休憩は、自由に利用できるもの

・早朝保育は、現存する保育士のシフト勤務ではなく、短時間就業を希望するスタッフの雇い入れなどを活用して、実施する

 

当たり前のことが履行できていない保育園に応募をする結果、当たり前でないことが、業界の常識になり、その業界の常識が、保育の好きな保育士から仕事を奪うことに繋がっているのです。

 

好きを仕事にするためにも、おかしいな保育園運営をおこなっている保育園には、Noを突きつけ、業界の自浄作用を促すようにすることが、大事です。

 

転職においてスマート・チョイスが、将来の保育業界を明るくする

 

保育士は福祉の仕事なので、多少の自己犠牲はしかたがない。このようなあなたのやさしさが、子どもたちにとって一番必要なホスピタリティのある保育士を現場から遠ざけているのです。

 

就職・転職において正しいチョイスは、今後の保育士の働き方を変化させます。