先日キリスト教系の保育園に面接に行ってきました。職員の方々もとても温和で、保育方針にも大きな違和感がなく、私にとって心地よく保育ができる環境ではないかなと感じました。しかし私の家の宗教は、仏教です。私自身特に強い信仰心があるわけではないですが、保育園が信じている宗教を信仰していない保育士が勤務することに将来的に無理がでないかと心配になっています。また働く中で宗教の勧誘がなされたりすることはあるのでしょうか?

少し古いデータになりますが、厚生労働省から発表されている、平成26年4月1日時点の認可された保育所の総数は、全国で24,424カ所とのことです。

その約半数を占めているのが社会福祉法人が経営する保育所(12,893カ所・全体の52.78%)で、次に、全体の39.48%(9,644カ所)を占める公立の保育所が続き、宗教法人は全体の0.97%(237カ所)とそれほど大きな比重がある訳ではありません。

しかし学校法人(652カ所・全体の2.69%)の一部が、宗教法人を母体としていることを考慮すれば、宗教法人が保育所の経営に一定程度関与していることが理解できます。

その宗教法人を経営主体とした保育所では、その宗教に因んだ行事や、儀式、お祈りなどが普段の保育の中に取り入れられていることが一般的です。

しかし宗教法人が経営する保育園のほとんどの職員は、その宗教の信者ではありません。また通園している子どもたちも、その信者のお子様というわけではないのがほとんどですね。

職員への宗教の勧誘も、普通の保育園であれば、ありえないことだと思います。しっかり立て分けて運営されているところが、大半ですので、信者でないから・異なる宗教を背景としているからといって神経質になる必要はないと思います。

ただし、自分自身、特定の宗教を強く信じておられ、礼拝や讃美歌を歌う行為も許すことができないというように考えておられる場合は、宗教法人が経営する保育所の応募は避けた方が良いでしょう。

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